2019年3月、当団体の学生がジャパンSDGsアワードを受賞した岡山大学に行く用事があったため、大学・学生がどのように活動しているかを取材してくれました。SDGsに取り組む大学として、かなり有名な岡山大学が、どのように実務として落とし込めているのか、学生が活躍しているのか、どのように学生達が考えて自身のキャリアにつなげているのかなどを取材しました。岡山大学のSDGsの取組については以下のページを御覧ください。

コミュニティサイクルが大学内に設置されていることの良さ

調査学生は初めて岡山市・岡山大学に訪れたのですが、まず驚いたことがコミュニティサイクルが大学構内に設置されていること。こちらのコミュニティサイクルは「ももちゃり」という岡山市が運営しているコミュニティサイクル。在学生へのインタビューを行ったところ「コンパクトにまとまっているからこそこれで移動できる」「学内の移動などにも利用できる」といった声を伺うことができました。SDGs 11.2が提示する「公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善」という観点や、日本が推進するSociety 5.0的に考えても非常に面白い取組であるといえます。

岡山大学がSDGsに取り組むにあたっての強み、そして悩み

岡山大学では、以前から環境科学に関して持つ強みをを活かし、大学の行動指針にSDGsを取り入れ、その下でサステイナブルキャンパスを実現すること目指していらっしゃるようでした。学生の間でSDGsについて取組を始める人については、ユネスコスクールとのつながりから、今後活動する学生達が現れることを期待し、支援を行っていきたいとのお話も伺うことができました。しかし、SDGs自体に強く興味を持つ学生はなかなか現れないことが実情のようです。SDGs取組トップクラスの岡山大学でも、このような悩みもあることに驚きです。また、先生方の挑戦などに関しては、岡山大学の広報誌「いちょう並木」の2018 Vol.90でいくつか取り上げていらっしゃいました。

 

まとめ:学生自身がSDGsに対して興味を持つ難しさ

岡山大学が翻訳している「大学でSDGsに取り組む」では学生がSDGsに取り組むにあたって「SDGsの課題を理解し解決するための知識、スキル、動機づけを学生に提供する」「すべての学生クラブや学生ソサイエティがSDGsに関与し、SDGs関連のイベントや活動について互いに協力するよう奨励し、支援する」ということが示されています。実際に当日お会いした学生50名にお話を伺ったところ「SDGsなんて知らない」「岡大がSDGsで有名なんて知らなかった」「SDGsに興味はない」などの声を頂き、知っていらっしゃる方は8名のみでした。全国的な平均で見てもSDGs認知度は15%ほどなので、平均より少し上なものの、諸外国の認知度と比べると低いことが見受けられます。

本団体が活動しているBKCで昨年実施したSDGsの認知度に関する無作為調査では、62%の学生がSDGsを認知しておりました。しかし、当団体が主に活動していない立命館大学 KIC・OICで調査したとすると岡山大学と同様の傾向になると思われます。やはり「大学が取り組んでいる!」というだけでは、構成員がついていけないことがあるようです。これは一般企業などでのSDGsの取り組みと非常に似通っており、学生が主体的にSDGsに取り組める・知ることができる環境づくりを行うことが必要不可欠であると推測されます。

このことから、大学としてSDGsに取り組んでいると宣言する・教職員に対するセミナーを中心に行うことだけでは、学生への浸透はなかなか難しいことがわかりました。そのため、学生がアクションを起こすことができる以前の課題として、SDGsの認知につなげるために何をすべきかをどの大学も考えていく必要があると考えております。最近のSDGsハウツーに示されていることだけでなく、それ以外の新しいアクションなども考え、SDGsの普及と達成に向けて当団体は活動を続けてまいります。

今回の記事の作成に当たり、突然の訪問にかかわらず、ご対応いただきました岡山大学の教職員の皆様、インタビューにお答えいただきました学生の皆様に感謝申し上げます。

 

参考サイト
・https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/okayama-sdgs.html
・https://news.mynavi.jp/article/20180404-611262/
・https://utsustainability.wixsite.com/utsustainability